私は車を降り、自室へ向かった。 朔夜さんが、カバンを置くために私の部屋へ入ってきた。 「夕食は、いつもの時間で宜しいですか?」 どうしても視線が、朔夜さんの口元へいってしまう。 「綾香お嬢様?」 「あ、ごめんなさい…夕食ね。いつもの時間でっ」 「かしこまりました。では、何か御用がありましたら、お呼び下さい」 朔夜さんは、クスッと笑って出て行った。