部屋はしばらく沈黙が続き、それを破ったのは岡谷さんだった。 「私は任を解かれるかもしれません」 突然、そう言った岡谷さんは、私の目を見た。 「……ごめんなさい」 自分でも何に謝っているのかわからない。 ただ、口をついた言葉が謝罪だったというだけ。 岡谷さんもそれに気付いていたようだが、それに対しては何も言わなかった。 「少し、気になることがあるんです」 岡谷さんが呟いたけれど、私は父と朔夜のことで頭が一杯で、全く頭に入って来なかった。