私がここで立ち止まってたら、朔夜の想いも無駄になる。 椿にだって顔向けできない。 「私もだよ、朔夜。 障害のうちに入らないよ」 あなたを愛しているから。 朔夜は優しく微笑んで、私の頭をゆっくり撫でた。 朔夜の温かい手が、私の心に染み込んでいく。 穏やかな時間が流れ、いつの間にか随分と時間が経っていたらしい。