私は両親に切り出した。



「実際、執事を雇って貰って、

どういうものか、わかりました。

学生の私には必要ないです」



しかし、そんな私の言葉とは裏腹に、父は言った。



「そうか。

しかし、綾香も年頃だ。

執事はいらないとしても、

念の為に、ボディーガードをつけることにした」



そして、ドアの向こうに呼びかけた。



「入って来なさい」