椿は立ち上がり、背伸びをした。 「いい天気ですね」 椿は、眩しそうに空を見上げる。 「ずっと、空なんて見てなかったな」 澄み切った空と椿の顔が重なる。 「ひとつ、きいてもいい?」 私の問いに、椿は答えない。