「少し前のことなのに、懐かしいな。」
「うん。」
あの時、清が私のことを好きだったって告白してくれて・・・。
「お前が俺のこと初めて清って呼んで、清のことが好きで好きでたまらない~
って、泣き喚いたんだよな。」
「違う!そんな風に言ってないからっ!」
「もう忘れたな。どんな風だった?」
「だから、私は、清がす・・・。」
“き”を発する前に、私はまたしても清の罠にひっかかりかけていることに気づく。
清は、にやにやと笑ってこちらを見ていて、明らかに確信犯だ。
「もう!知らないっ!」
体を背けると、私の背後から、あはははは、と清の大きな笑い声が聞こた。


