清が不機嫌になると手が付けられないので、仕方なく、後ろ向きになって、手早く洋服を脱いだ。
「ふ~ん。お前にしては、いけてるじゃねぇ?」
「栞が選んでくれたから」
清に見せたくて選んだとはいえ、初めて着る大胆な水着に、さすがにちょっと恥ずかしくて、もじもじしてしまう。
でも、清は、そんなこと気にしてない風で、私をひっぱって浴槽に入れた。
頭の上からシャワーの雨が降ってくる。
「わっ!ちょっと顔にかけないでよ!」
私が嫌がると、調子に乗った清は、ますます顔めがけてシャワーを浴びせる。
私は、浴槽のすぐ横に置いてあった水鉄砲に目をつけた。
水鉄砲といっても、50センチくらいの大きさがあり、ポンプで強力に発射できるやつだ。
よし!
迷わず手に取ると、浴槽に溜まっていた水をそれに入れて、清に向けて発射した。


