お風呂場が、見事なまでに飾り付けてある。
床には、寝転がれるように、スポンジマットが敷いてあるし、
壁には、花や緑が飾り付けてあって、ミニテーブルまで置いてある。
一人暮らしにしてはかなり広い風呂場が、南国の楽園風にアレンジされて、
所狭しと物が並んでいる。
「これ、どうしたの?」
「ん?ちょっとプールっぽくしてみた。外のだと、子供が多いし水汚いし、それに・・、」
顔を近づけて、囁かれた。
「人前だと、いちゃいちゃするの、お前が嫌がるから」
一瞬にして私の体温が急上昇する。
「したいだろ?いちゃいちゃ」
確信犯的な清の微笑。獲物が罠にかかりました、ってその目が語ってる。


