「は、はっくしゅん!」

盛大なくしゃみをしたのは、清ではなく、私だった。



さ、寒い~。



昼間、おしゃれしてドレスを着ていた私は、

自分で思った以上に体が冷えていて、

思わず自分の両肩に手をやった。


「まったく・・ゴキブリだの、ばかだの、
いつからお前はこの俺にそんな口をきくようになった?」


「そんなの覚えてないもん。」


「次は、ちゃんと、確認してから風呂に入れよ。
心や範が入ってる事だってあるんだからな。」


清は、自分の洋服を片手に、着替えをしないまま脱衣所から出て行った。