夜、お風呂に入ろうと、
脱衣所で洋服を脱ぎながら、
私はやっぱり、栞から聞いた話を考えていた。
清は、どうして、家を出ようと思ったんだろう。
どうして、私には相談してくれないんだろう。
何回考えたって、答えは出ない。
そう分かっていても、
やっぱり、考えてしまうわけで。
だめだなぁ、私。
清のこと、信じなきゃ、
彼女失格だよね。
ぼんやり考えながら、
洋服を脱ぎ終えて、
バスタオルを体に巻きつける。
浴室のドアに手をかけたとき、
自動ドアのように、
内側からドアが開いた。
中から現れたのは・・・、


