『私も歩けばイケメンにあたる♪』


「そういえば、清って、
いつ家を出るの?」


栞は、唐突に話題を変えたけど、
私には、なんのことか分からない。


「え?いつって?」


「部屋決まったんでしょ?
私も引越し手伝うよ。」


「部屋って・・、

清が部屋を借りたの?」


ぽかんとする私に、
栞は、しまった、という顔をした。

栞は、当然私も知っている前提で、
話をしたんだろうけど、
私は何も聞いてなかった。


「~ごめん!
てっきり、清から聞いてるんだと思ってた。

私は、心から聞いたんだ。
清が部屋を借りて、一人暮らしするって。」