「清?」 清の部屋の扉を音がしないようにゆっくり開けると、 そっと、呼びかけた。 あれ? やっぱり寝てるのかな? 清の応答はなく、 部屋の明かりも、消えている。 でも、清に会えると テンションの上がった私は、 このまま自分の部屋に戻る気にもなれない。 月明かりがあるので、 ベッドを覗くくらいはできそうだ。 足音がしないように、 一歩だけ部屋の中に入った。