『私も歩けばイケメンにあたる♪』


そう言って、はたと気づいた。

中学の時?
だって、初めて会ったのは、
卒業してからだよね?

なんで、公園で怪獣になってたことを知ってるの?


私がいぶかしんで隣を見ると、
あいつも自分が言ったことに
気づいたのか、

しまった、と言うような顔をして、
こちらを見ている。


「なんで知ってるの?」


波の音が、ざわざわと耳に入る。

しばらく、空を見上げてから、
観念したように、私の質問に答えた。


「お前を初めて見たのは、
中学1年の夏だ。」


「うそっ?」


「おやじが付き合ってる女がいるって聞いて、
見に行ったんだ。」


空に向かって話すあいつの横顔を、
私は、静かに見つめる。

一体、何を言い出すのだろう。