「楽しい・・。」
青い空を見上げると、
自然に言葉が出た。
なんだか、久々に愉快な気分を味わった気がした。
「私ね、
なんか、あんたの前だと、
すごく、活発な女の子になる気がするよ。
ほんとは、そんなに明るくもないし、
大人しいほうなのに。」
気づいたときには、本音が漏れていた。
このどこまでも透き通った青い空と海が、
わたしを素直にさせたのかもしれない。
「お前は大人しくなんかないだろ。
俺に、はむかって、
ぎゃあ~ぎゃ~言ってるだろうが。」
「そうだけど・・。
それは、あんたが私を怒らせるからで、
中学のときの私は、そうじゃなかったもん。」
そう。
今までの私は、なるべく揉め事に巻き込まれないよう、
言いたいことも言わずに、小さくなってたんだ。
「そんなことないだろ。
中学ん時だって、
ガキと一緒に、
公園で戦隊ゴッコとかやってたろうが。
怪獣役やって、大暴れしてたくせに。
あれのどこが、大人しいんだよ。」
「あれは、りょう君が、
私に怪獣やれって言うから・・。」


