「よし、古い男を忘れるには、
新しい男を作るのが一番!
雅のために、
いい男を捜すよ!」
栞が、私の肩を叩いて、
ウィンクした。
「ふ~ん、じゃあ、
私も、ひかりんちに泊めてもらって、
清君と会わせてもらおうかな~。」
「だめ!」
自分でもびっくりするくらいに、
すばやく反応した私を見て、
雅は、クスクスと笑った。
それを見て、栞も笑い出した。
「ち、違うってば。
あいつがどうのって事じゃなくて・・、
おじさんの許可をとらないと、
勝手に泊めるわけにはいかないから・・。」
しどろもどろの言い訳は、
二人にではなく、自分にしているみたいだ。
「よし、じゃあ、二人とも、
いい男がいたら、
私に紹介すること!」
雅が助け舟を出してくれたおかげで、
3人で、いつもの笑顔になれた。
雅のために会いに来たはずなのに、
いつの間にか、雅に元気付けられている。


