「こんな男の事好きだった自分に 腹が立つやら、情けなくなるやら。 んで、昨日、 こっちから別れてやるから二度と近づくな! って、啖呵切っちゃった。」 「えらい!」 栞が間髪いれず、叫ぶ。 「そうだよ、雅。 光輝よりいい男なんて、 そこらじゅうにいるよ。 雅なら、引く手あまただよ。」 私も、 精一杯強気な発言をする。