“シヨウニン”、 か。 もう、 “イモウト”、 の価値もないわけだ。 今度誰かの前で、 “イモウト” って言われたら、 “アネ” だって、 訂正してやろうという私の目論見は、 すっかり外れてしまった。 焦るあいつに、 “私のほうが、 誕生日は先だもん!” そう言って笑ってやろう、 そんなことを考えていた自分を 思い出して自嘲する。 ベッドに横になったまま、 私はいつの間にか眠ってしまった。