『私も歩けばイケメンにあたる♪』


「そいつら、
私と同じ宝木中だよ。

清のファンクラブのメンバー。
中学ん時にも、同じ様なことやってたからさ。」


栞は、チラッとあいつを見て、
再び私に目線を戻した。

あいつは、押し黙ったまま、
何も言わない。


「大丈夫!
私がいるから。

明日からは、私の傍を離れちゃだめだよ。
わかった?」


「う、うん。」


すっきりしない、私をよそに、
栞は、自信満々の笑顔を浮かべて、

私に指切りをさせた。