『私も歩けばイケメンにあたる♪』


帰り際、直樹君に
かばんを持ってきてくれたお礼を言うと、

私だけに聞こえるように、
耳元にささやかれた。


「やっぱ、ひかりちゃんはさ、

清といる時が、一番元気が良くて、
自然体だよね。

俺、
あきらめた方がよさそうだな。」


直樹君は、

少しだけ寂しそうに
笑っていた。