私のその言葉に、
あいつがすばやく反応した。
「あほ。
お前は一日中寝てたんだよ。
時計見てみろ。
授業なんて、とっくに終わってる。」
うそ?!
時計を見ると、短い針は5を指していて・・
ってことは、5時?
だって、確か、体育は1時間目だったはず。
「おら。
なんなら、俺が着替えさしてやんぞ。」
あいつの言葉に、私は電光石火の反応を見せた。
「着替えるから出でけ~!!」
私は、あいつの顔面に枕をぶつけて、
肩で息をした。
この時の私は、鬼のような形相をしていたに違いない。
直樹君が呆然と見ているのに気づいて、
ハッとした。


