『誰か、助けて!』 私が、泣いている。 いつの間にか、 私は、小さな私と一つになっていた。 辛い。 苦しい。 痛い。 果てしなく続く闇。 『誰か!お願い!』 声にならない声を上げて、 私はもがく。 『助けて・・。』 顔が、焼けるように痛い。 体を動かそうとしても、泥のように重い。 このまま、 闇の中に閉じ込められるのかと思って、 必死に手を伸ばした。 「しっかりしろよ。 ひかり・・。」 私の手を誰かが優しく包んで、 私はゆっくりと、闇から引き上げられた。