その後も、
シュートの練習や、
ディフェンス、
オフェンスの練習があったが、
パスの練習の時と同じようなことが
何回かあり、
すっきりとしない、
気分だった。
授業の最後に、
試合をすることになり、
大野さんとが誘ってくれて、
一緒のチームになった。
試合が始まると、
なぜか下手な私にばかり、
パスが回ってくる。
「行くよ!
倉本さん!」
そのパスは、
さっきの練習とは
比べ物にならないくらい、
強烈で、
取りにくいものだった。
何度も取りそこね、
そのたびに、
相手にボールを取られるので、
私はこめつきバッタのように、
あやまってばかりだった。


