「そっか。 お前・・、 見る目ねぇな~。」 ほんの一瞬、 あいつが 傷ついたような顔をした気がしたが・・。 「俺に惚れたなら 素直にそう言えよ。」 自信満々に 笑っているあいつを見て、 傷ついたりするわけがない! と、思い直した。 「そんなわけないでしょ!」 「で? 何しに来たんだ?」 「それは・・ ケーキ作ったのが あんただって聞いて、 お礼を言いに・・。」 尻すぼみに、 答えると、 あいつの腕が 少し緩んだ。