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「ちょっと行ってくるね。」


「え、どこに..?」



「ちょっと友達と約束があって」





お母さんが、あたしを睨む

嘘ついてんじゃないでしょうね〜

みたいな感じで



まぁ9時過ぎごろだから、このリアクションは普通か


「じゃ、行ってきます」





「早く帰って来なさいよぉ〜」



話しって言っても、30分もしないで終わるでしょ



あたしは軽く考えていて、のんきに返事を返した










「お待たせ〜」


「うん」



「?」




隣のブランコに座って話しが始まるのを待つ



「んと..」



10分ぐらいしてから、ようやく美香が話しかけてきた

「えーとね。」



「なに?」





「あたしさ...」


































「転校するんだ」







「は?」



今...なんて言った?


転校!?




は?


「いつ出発するの?」


「明日、朝7時」



「・・・そう、なんだ」



「ごめん、なかなか言えなくて」


「どこ行くの?」



「静岡県」


「そう・・・なんだ。めっちゃくちゃ遠いね」



東北地方のあたしからすれば、気の遠くなるような距離



「明日、」


「?」



「朝7時に、待ってるからね」




「・・・うん」


「じゃ、そろそろ戻るね」



「あ、うんそうだね」





いつもどおり手を振って別れた