そこには何年か前の生きる希望を無くしていた頃の美香がいた
『美香…』
雫は言葉を探すが、何一つ良い言葉が出てこなかった
『退けよテメー!』
放心状態の雫を弘樹が投げ飛ばした
そして美香に駆け寄る
『ごめん美香…俺は最低だ。雫さんに美香の事で話しがあるって言われて…それで…美香と付き合いたいなら…私を抱けって…』
弘樹は涙を流し迫真の演技を見せた
『ちょ…何言って…』
雫は事情を説明しようとしたが言葉を飲み込んだ
今、何を言った所で状況は変わらない
この時すべて弘樹の思惑通りに転がされていた事に気づいたのだ
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