「マネージャー、アキラ君、カイ君、おはようございます。」


レイアは、入れたてのお茶を3人に持って行った。喉が乾いていたのか、アキラとカイが嬉しそうにコップを取った。


「ありがとうございます。皆川さん。」


二人は揃(ソロ)ってレイアに礼を言った。そして中に入っている麦茶を一気に飲み干した。


「皆川。悪いけど、お代わりしてやって。それと、《SOUL》の控え室に他のメンバーが居るから、あいつらにもお茶持って行ってくれるか?」


マネージャーはそう言うと、アキラとカイの手から空になったコップを取り、レイアに渡した。


「分かりました。」


レイアはニッコリ笑って返事をすると、コップを受け取った。


「俺も手伝いますよ。」


カイはレイアに付いて行こうとしたが、マネージャーに止められてしまった。


「ダメ。先にプロデューサーに挨拶。」


カイが少し不機嫌そうな顔をしたので、アキラがカイの肩を2回叩く。黙ってレイアに手を『ばいばい』と振るカイの代わりに、アキラが


「じゃあ皆川さん、お茶すいませんけど、お願いします。」


と、丁寧に付け加え、3人は挨拶をしに行った。