4時間目の授業がようやく終わってみんなが大好きな昼休み。


終業のチャイムが鳴り終わる前に教室の中はざわめき立つ。


「なぁ神崎どこ行くの?」


皆川が机にへばりついたまま私の顔を見上げた。


「飲み物買いに行くとこ」


「ついでに俺のも買ってきて」


「いいよ、お金出して。何飲む?」


「ココアで」


「手間賃200円ね」


「高ぇよ」