次の日、あの窓ガラスにはガムテープで段ボールが貼り付けられていた。


それは私と進藤くんの手によって貼り付けられたものだ。


貼り付けている最中、進藤くんは「そこの張り方が甘いです」とか「隙間があります」とか「ガムテープの長さが足りません」とかいちいち小うるさかった。


思い出すだけでもムカついてくる。


朝っぱらから気分は最悪だ。


「おっはよー神崎ぃ」


「皆川…」


私の気分とは裏腹に、隣の席の皆川がハイテンションで話し掛けてきた。