「なんですかいきなり!僕が何かしましたか!?」


進藤くんは眉根を寄せて、悲痛な面持ちで私を見上げた。


「あんたの顔がムカつくんだよ!」


―――ガラガラ


あ、池上先生。


「おーい日直終わったかー?えぇ!?何これ!?」


先生の視線の先には風通しの良い吹き抜けの窓があった。


5月の爽やかな風が教室の中に吹き込んでいた。