日直当番

と、いうことで当日の土曜日の午後。午前中に自分の部屋を隅々まで掃除したので２人を迎える準備は万端。

先に私の家に来たのは由理で、５分ほどあとに皆川が来た。


「おじゃましまーす。神崎の母ちゃん美人だな！」


「午後から仕事だから圧化粧してるんだよ」


「いやいや、捺乃のお母さんは素できれいだから」


「だよな！」


「お母さんに言ったら喜ぶわ」


由理は時々休みに日に遊ぶことがあるので私服は見慣れてるけど、皆川の私服は初めて見た。


臙脂のカッターシャツにグレーの薄手のカーディガンとダメージジーンズ。


なかなかオシャレだ。


雑談もそこそこに、和やかなムードで勉強会はスタートした。


頭のあまりよろしくない私と皆川は、大概由理に教えてもらいながら勉強を進めた。