日直当番

進藤くんは妙に納得したような面持ちで数回頷いた。


「何よ。言いたいことがあるんなら言いなさいよ」


「間違っていたらごめんなさい。神崎さんもしかして…」


進藤くんは吊革にぶら下がって前屈みになり、私の顔を覗き込んだ。
 



「妬いてるんですか?」
 


!!?


妬いてるって?私が?進藤くんに?


みるみる顔が火照っていくのがわかる。


私は慌てて弁解しようとする。


「ちがっ。あんた自意識過剰にも程があるでしょ!?」


「だから『間違っていたらごめんなさい』と最初に断りを入れたじゃないですか。そんな顔を真っ赤にすることもないのに」