日直当番

馬鹿だ。


何もないところでつまづいた。


「何やってるんですか神崎さん」


「あぁいや~あのぉちょっとタオルを取りに来ただけなんだけど」


「なんでそんなに挙動不審なんですか?」


「イヤ別に挙動不審じゃないよ。全然フツーじゃないか。ははははは」


なんだこの引きつった笑いは。


私のアホ。


「嘘をつくのが下手ですね神崎さんは」


進藤くんは床にへたり込んだままの私の目線に合うようにしゃがんだ。


「立ち聞きしてたでしょう」


「だっ!ちがっ!たまたまタイミングが悪かっただけで立ち聞きとかじゃ!」


自分でも顔が熱くなっていくの分かる。


「神崎さんは顔に出やすいですね」


真顔で言いやがった。


そのまま立ち上がって立ち去ろうとする。