日直当番

私は部室からダッシュで教室に向かった。


人通りの少ない廊下に私の走る足音だけが響き渡る。


教室の近くまで来るとスピードを緩めて息を整えた。


「あ」


そのとき永井さんの顔が浮かんだ。


口角がきゅっと上がって優しい目をしたかわいい笑顔。


そう言えば放課後進藤くんに数学を教えてもらうって昼休み話してたな。



至大に鼓動が速くなる。



ふたりとも、教室にいる、よね。



教室の後ろの戸の窓からそっと中を覗き込む。


手が汗ばんでくる。




なに緊張してんだ私。