日直当番

「進藤くんてバスケうまいんだねー」


体育が終わって教室に戻ったあと、真隣で制服に着替えている進藤くんに言った。


ちなみにこの学校に更衣室はない。


「バスケくらい、体の重心、ドリブルの力加減やシュートの角度等、ココで考えれば簡単なことです」


進藤くんは自分の頭を指差して言った。


「サッカーだろうと野球だろうと同じようなものです。ルールさえ分かっていればそれなりにできます」


「進藤くん理屈っぽすぎるんだよ。頭カチコチのつまんない人間になっちゃうよ」


「余計なお世話です。僕はこういうやり方で満足しているのでいいんです」


「あっそ。シャツ着替えてこよー」



トイレに行くといくつかの個室から2、3人の声が聞こえてきた。


私は空いている1番端っこの個室に入った。


聞き耳を立ててるわけでもないけど彼女たちの会話が耳に入ってくる。


始めは汗で髪がどうとか「次英語じゃんかったりー」とかいう話から、だんだん男子の話題に移ってきた。