日直当番

「仕方ないですよ。僕が先生に、日直が教室掃除をやると言ってしまったので」


「は!?聞いてないんだけど!なんでよ」


「簡易清掃でも良かったんでしょうけど、明日汚い教室で授業を受けるの嫌じゃないですか」


「そう思ってるのは君くらいだよ。私そんなん気にしないし」


「いいから早く掃除の続きをしてください。終わるものも終わりません」


「はいはい分かってますよー」


私は重い腰を上げて床に放ったほうきを拾った。


「そう言えば小田原先生、なんか若く見えなかった?何歳なんだろうね」


「48歳ですよ」


「えっなんで知ってんの?36、7歳くらいかと思ってたんだけど」


「質疑応答のときに3年男子の先輩が質問してたじゃないですか。神崎さん、寝てたでしょう」


「いや、途中までちゃんと聴いてたよ。なかなか感慨深い話だったじゃないですか」


進藤くんは「ふーん?」と言ってモップをパタパタと上下に振ってごみを落とした。


「あれ?雨降ってない?」


窓を開けて空を見上げた。