日直当番

「恋の相手ならここにいんじゃん」


「えーどこどこ。どこにいんの?」


由理はわざとらしくあたりをキョロキョロと見渡した。


「岩戸まで!ひどっ」


「あはははは。ていうか皆川くんて彼女いるんじゃないの?」


「いねーよ。俺今フリーだから。なんなら岩戸、俺と放課後デートする?」


由理は目を見開いて、そのまま固まった。


返答に困っているようだ。


「ばーか、由理がおまえなんか相手にするか」


私は皆川の頭を引っ叩いた。


「いってー。冗談に決まってんだろ。俺はバスケだけが恋人だから」


「皆川くんてバスケ部なの?」


「えー知らなかったの!?これでも俺ポイントゲッターなんだぜ。この前の大会だって…」


「あ、そろそろ講演会始まっちゃうよ。行こっか由理」


「えー話途中なんですけどー」


空はますます黒い雲に覆われて、太陽をすっぽりと隠してしまっていた。