日直当番

「以前小田原先生の著書を読んだのですが、倫理学の奥深さに感銘を受けました。小田原先生の話を聴けるなんて、F大生でない限り滅多にないことですよ」


「そりゃぁ良かったですね。私にとってはただの睡眠時間にしかなりえないんですけどー」


「あ、しまった。授業時間3分前です。急ぎましょう」


だから誰が先に口出してきてんだっつの。




今日の降水確率 午前20% 午後90%


朝はあんなに晴れていたのに、急に雲行きがあやしくなってきた。


その上依然として空気は身体にまとわりつくように重たい。

ヤになっちゃうよまったく。


私は教室の窓辺に頬杖をついて空を見上げた。


「空なんか見ちゃってどうしちゃったのよ」


後ろから声を掛けてきたのは由理だった。


「別に。どうしたわけでもないけど。なんか天気悪いとテンション下がる」


グランドでは野球部がグランド整備をしている。


昼休みのお決まりの光景だ。