日直当番

彼は小さく驚いた声を出してガタンと椅子を大きく引いた。


途中まで引っ張り出したそれを慌てて机の中に引っ込めてキョロキョロとあたりを見回す。


その表情は冷静であるにもかかわらず、どこか焦っているようだ。


あ、目合っちゃったかも。


「神崎さん、あなたでしょう!」


目をそらしたけど遅かった。


「は?意味分かんないんだけどー」


しらばっくれる声がわざとらしくて半笑いになってしまった。


進藤くんは勢いよく立ち上がり、私に近づいてきた。


両手を私の机について声を押し殺して私に苦情を言ってきた。


「なんのつもりですか?僕の机に成人向け雑誌を入れるなんて」


「はははぁー。1番すごいとこ開いたつもりなんだけど」


「こんなことしてなんの意味があるんですか?」


「どうだった?」


進藤くんは私から目をそらして腕を組んだ。