エピローグ〜『唄ノ終ワリ』〜








誰かの声が聞こえる。


思い出したいのに、向こうがそれをさせないような。





夕立の雨音の彼方から、優しく微かに聞こえる。




歌うように、


唄うように、



彼方から、微かに。














…―振り返らないで、
前を向いて、歩いて―…


















【『フウリンの唄』終】