｢まぁ、【ヒロちゃん】だから仕方ねーかっ！｣


今、何て言った？


｢…やめろ｣

｢はぁ？聞こえねーし。びびってないで、はっきり言えよ｣

｢その呼び方、やめろって言ってんだよ｣

｢びびりのお前には、ちゃん付けがピッタリだよ。【ヒロちゃ〜ん】｣

俺の頭の中で何かがキレた。

｢だから、その呼び方、やめろって言ってるだろ！｣


ガンッ！


そう言うのと同時に、机を拳で思い切り殴っていた。

その音で、周りの視線が一気にこちらへと注がれる。

しまった…

やってしまった。



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