「帰国子女の愛に言われたくねーよ」

そのバカにしたみたいな言い方が超ムカつく!

「Shut up!(シャラップ!=おだまり!)」

「フッ」と彼が笑った。

「そんだけ元気なら、当分死ぬこたぁねぇだろ? もし、それでも死にてぇ、って言うんなら、とりあえず、あと1週間だけ生きてろ」

「1週間…?」

「来週土曜日、マッキーのラジオのオンエアまでは生きてろ、ってことさ。自分の送ったメールが読まれるか読まれないかくらい、確認してからでも死ぬのは遅くねぇ」


そーいえば“荒牧ルイ”のラジオ番組に、今日のライブのことを書いてメールで送ってたんだっけ…。


「分かったよ。とりあえず死ぬのは、あと1週間だけ延期することにするよ」

「いい子だ。そんじゃ、いい子ついでに、今夜はいい子でネンネしろ。心配しなくてもお前のカラダには指一本触れやしねぇ。俺も疲れたし今夜はもう寝る。いいか? 今夜は文字どおり“寝る”だけだから、ちゃんと服着たまま、グッスリ朝まで眠るだけだからな」

「うん…」