素良と歩来から

送別会をしようと
誘ってくれた。
オヤジも戻ってきていた。



ドアをあけると
愛恵が走り寄って


「ダッコ、ダッコ」
そう言った。

「早速か?
メグの愛は激しいね~」


「こんな積極的なら
すごい女になるぞ。」


ひげ面のオヤジが出てきた。


愛恵が泣きだした。



「オヤジ、久しぶりだな~
メグに嫌われてるな~」



「メグにはわからないんだな~
俺の魅力が。」

オヤジが近づいたら


さらに愛恵が大泣きした。


「ヨッチ…こわい…」


愛恵を抱きながら
追ってくるオヤジから
逃げながら
幸せなリビングに入って行く……


エプロン姿の
歩来が笑顔で


「いらっしゃい。」


そう言って出迎えてくれた。