「おっきくなったな~」

「うん、もう産れるよ。
来週にはおかあさんになってるかしら」


幸せそうな表情に見とれた。

「やーね、なにマジマジ見てるの?」


「ん?きれいになったなって。」


「ありがとう。」


母になるまえの希望で
歩来は輝いている。


「緊張してきたわ。
どんなこと話せばいいかしら。」



「ありにままに~」
俺は笑った。


でも一筋の期待があった。
それを歩来には
言えない・・・・
プレッシャーになるから



でもあいつなら
きっと何かを変えてくれる



そう願いたい。


「じゃ、いってきます。」


「おう!!」



そのまま俺は病室の入り口に
イスを置いて
座った。


心配で・・・・


もう歩来にかけるしかなかった。