「素良は、元気か?」

「うん、今日から、出張~
私はこれから実家にいくの。」


「実家?
なんかあったら大変だもんな。」


キャリーバックをひきづっていた。


「送ってやるよ。」


「え?でも実家引っ越して
ちょっと遠いんだよ。」


それなら余計に好都合だった。
もう少し
歩来と一緒にいたかった。



「いいって。」


「じゃ、甘えちゃうかな~
妊婦は図々しくて
ごめんなさい~」




助手席に歩来を乗せた。



妙にドキドキした・・・・


くだらない話をして
ケラケラ笑う歩来に癒された。



「芳樹、そういえば奈楠ちゃん・・・
どうしてる?
入院したって聞いたけど・・・・」



「うん・・・
歩来のアドバイスしっかり聞いてないから
俺・・・気づいてやれなかったんだ。」



「え?」