奈楠が他店に異動したと知った。

距離を置くには
遠すぎた・・・・


奈楠のその後に
触れられずにいた。



四季が病院についてきてと
言った。


もちろん俺は付き合うつもり
だったけど・・・・


今日の四季は美しかった。

いつも束ねている
髪の毛はおろしていた。
薄茶色の柔らかそうな髪


助手席に座った
四季の髪に
すぐに触れた。


「どうしたの?」

「今日はきれいだなって」

「今日は?」
四季がおおげさに言った。

「ゴメン。今日も・・・だな~」

二人で爆笑する。


「でも・・・
ちょっと嫉妬する。
ネクタイの君・・・・
きっときれいだと思う。」


「ヨッシーやきもち?」

俺はすっかり年上の
四季に遊ばれている。
四季に甘える自分も好きだ。
無理しなくて
疲れない・・・・・



今まで自分を飾って恋をしたけど
今は無理しないで
本当の自分を出せる。

すねたり
甘えたり
つよがったり


でも全部
四季の手の中だったりする