…楽しそうなのか?

俺はこの人の頭の中も疑ってしまった。

「あんなに楽しそうな2人を見てたら入るすきもないわ」

すみれさんは呆れたと言うように言った。

まあ、確かにね…。

それに対して、俺は苦笑することしかできなかった。

そんな俺の気も知らずに、リコ姉ちゃんとアズにぃはケンカの真っ最中である。

もうバカバカしくなってきた!

と言うか、俺たちは何を見せられているんだ!?

「2人共、いい加減にしなさい!」

ケンカの真っ最中の2人の間を、俺は止めた。

2人はむくれたように唇をとがらせると、プイッと横を向いたのだった。

全く、ガキかよ…。