「え…」 聞き覚えのある声。 いや、大好きな声。 振り返ると、そこには予想通り、 「っ―――!」 あたしの、会いたかった人が。 「どしたのさ、こんな傷作って」 ジュンは、あたしのひざの手当をし始めた。 よく見ると、ひざからは痛々しいほどの血が流れていた。 たぶん、来る途中にこけたのだろう。無我夢中すぎて、よく覚えてはないけど。 「ねえ、マリア…なんでこんなとこにいるの?兵士に見つかってたらマリア、きっと殺されてたんだよ…?」 .