エナメル王国との戦争を知ってから、すぐに争いが始まった。



市民の悲鳴、

兵士の叫び声、

鳴り響く戦車の音。



あたしはずっと泣き続けた。



なんで関係のない人まで巻き込むの?

なんで悲しみを与えるの…?



お父様の考えてることが、理解、できないよ…。



そして…




「ジュン…」




何故か、ジュンのことばかり考えてる自分がいた。



…あんなに、嫌いなのに。

どうして、心配してるんだろう、あたし。




.