(ヒガsideで)

パチッ


オレは 教室に入ってすぐに 電気をつけた。
対して明るくない蛍光灯がいっせいに、ついた。


「ふぅ・・・
 やっぱ10月とはいえ暗いなぁー」


自分の机の中から 忘れ物の○○を取り出し、

前にあるドアに向かって早歩きをした。


時計は5:02を指していた。

『余裕で間に合うな!
 さすがオレの速い足っ!(><)』


本当だったら この後は

電気を消し、鍵をかけ、それを職員室に返して、

急いでくつを履き、先に帰っているだろう友達のところへ走っていき、

一緒に下校するつもりだった。



でも オレは 見つけてしまった。



黒板の右端のー・・・

「日直」とかを書くスペースの隣に書いてある小さな文字を。



「なん・・だ・・・これ・・・!?」


『もう伴奏したくない

 ごめんなさい。
  鳥海茜』

「鳥海ぃぃ!?!」

ハッ

大声を出しすぎた。


廊下に響いて 自分の声が少し反射してきたぞ、今!



あ、そんなんどうでもいい。


なんだよこれー

どうしたんだよ鳥海・・・・


なんでいきなり・・・・・・



オレは意味がわからなくなった