「……、」 布に何か染み込ませてあったのだろう 不思議な匂いがしてきて だんだん意識が朦朧としてきた ガクン――ッ サンの体がから力が抜け崩れ落ちる それをシリウスが片手で受け止める 「…フフフ」 シリウスが怪しげに笑う ――最後に見たのは… 真っ赤な血のように… 染まった空だった―――…… サンは意識を手離した。